安いクルマが売れている。軽自動車はいまや年間127万台を売り、普通車ではヴィッツ、マーチ、フィットといった1Lクラスに人気が集中している。その一方、メルツェデス、BMWといった高級車は売り上げを伸ばし、いまやメルツェデスは年間5万台を売る勢いだ。そのあいだに挟まれた中間車種、たとえばシビックやブルーバード、コロナ/カリーナ(ついに名前が消えた)あたり、さらにはマーク?、スカイラインといった、私たちに馴染み深いクルマたちが苦戦を強いられている。いや、それどころか存亡の危機に立だされている。マーケットの底流が変わり、ベーシックなクルマと高級車というクルマの二極化か進んでいるのだ。しかし、クルマの選択は高いクルマか、安いクルマか、その2つしかないのだろうか。むろん価格はクルマ選びの大事なファクターだ。高いお金を払えば、たしかにそれだけのものは買える。そいつは資本主義の鉄則だ。しかし、もし、それだけでクルマが選ばれるのだとしたら、クルマ選びなんて味も素っ気もないということになる。
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