教えてくれなかった、という物言いがすでに甘えていることは承知しているが、やはりここ十年ほどで本当に時代(とそれに伴う価値観)は変わってきたと思う。企業にはもうお人形さんを雇うゆとりがなく、女の子の方もただのお人形さんではいい仕事も、恋愛もつかめないと分かってきた。経済的安定を約束されていたはずの一流大学出の男性もリストラの名の下に一度乗った企業という船から突き落とされる時代だ。年代性別を問わず、自力で泳がなければ溺れるだけだ。誰も助けてはくれない。だから私より一世代下の人達には、もう私が世の中からすり込まれていた「若いうちに結婚しなければみじめだ」というような感覚はあまりないだろう。私もやっとそんな馬鹿馬鹿しい呪縛から逃れられてほっとしているところだ。自力で泳いでいくのはそりゃ大変だが、他人の助けをあてにしないと決めたら、不安はあっても精神的にはすごく楽になった。今思えば、社会に出たばかりの頃は分からないことばかり、できないことばかりで、ただパニクッていただけだった。ところでいきなりだが、あなたはパフィーを知っているだろうか。説明の必要はないかもしれないが知らない方のために簡単に言うと、歌ってよし、しゃべってよし、CFに出てよし、の今時のかわいい女の子二人組である。私は彼女達の肩の力がぬけたスタンスや、どこか投げやりな感じが好きで、テレビでも見るし雑誌に記事が載っていれば読んだりする。そのパフィーの片方の女の子が同年代のミュージシャンと結婚した。関西出身の二人は仲がよさそうでお似合いで、彼らの結婚を非難する人は少ないだろう。彼らの結婚からは「一刻も早く幸せになりたいから」というようなせっぱ詰まったものは感じられない。いい友達の関係が進んでいって恋人となり、その関係がまたバージョンアップして結婚に至ったという印象がある。このエッセイを私が書きはじめた時点では、まだパフィーの二人はどちらにも公には恋人がいるとは言っていなかった(なにせ私の筆が遅いので)。そして某雑誌で彼女達が「今、結婚したくてしょうがない」と発言していて、それに私はすごくびっくりしたのだ。記事の内容はこんな感じのものだった。パフィー二人の間では今結婚流行りで、できれば二人で同時期に結婚して、同時期に子供も生んで、一緒に公園デビューしたいそうである。どこまで本気でどこから冗談だかは分からないが、結婚したい理由に「今ものすごく忙しくて心の拠り所がほしいから」と言っていたので、あながち全部冗談ではないように感じた。もう、おばさんモードに突入して久しい私は、そんなにかわいいのだから何も二十代の前半に結婚することはなかろう、仕事もせっかくのってきたところなんだから、結婚なんかもっとずっとあとでもいいじゃないと思ったのだが、それこそがもう古い考え方なのかもしれない。
[参考]
東京の結婚式場なら南青山ル・アンジェ教会
http://www.le-anges.gr.jp/
東京の教会結婚式
http://www.le-anges.gr.jp/chapelle/wedding.html