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ドームサウナを終えてから、低周波

「水分を結構取ったんじゃないですか?」「ええ、のどが渇いたので」「水分は、とにかく控えてください。水でも太りますから」―何それ。私は「施術は体力を使うから、なるべく食べてきて」と前回、店長から言われて、ここに来る前に食事を取ってきた。それも控えめに。ご飯を食べたのだから、体重が多少増えてもおかしくはない。なのに「水でも太る」とはずいぶんな言い方だと思った。「気をつけます」くってかかったところで痩せられるわけではなかったから、そう言うしかなかった。前回のときに店長が呼んでいたから、彼女の名前が渡辺だということは知っていた。おそらく私より若い彼女は、この支店の中でも一番若いのだろう。頬にはニキビがぷつぷつとできていて、口紅しかさしていないからまだ10代かもしれなかった。彼女はあまり表情を動かさないで話すので愛想がなく、思いやりがないように見える。前回、施術方法を間違えて店長に叱られているのを見た。そのときは素直に謝っていたから、たぶん接客業に慣れていないだけなのかもしれない。しかしのどが渇いているのを我慢すれば、痩せるとは思えなかった。ドームサウナを終えてから、私は低周波をはじめた。今日はサウナがあまり熱く感じなかった。やはりそういうときは汗をかいていない。だからサウナを出てから一気に体が冷えてしまった。「どうですか、効果はありました?」首をわずかに傾けると、隣で低周波をやりはじめた女性は、水滴のような細かい汗をかいている顔をこちらに向けていた。「いえ、まだ2回目なので何とも言えないですね」両手をふさがれた状態の私と彼女は、エステティシャンが皆ほかのお客さんの施術の準備をしていたから、話し相手もいない中、低周波の時間をじっと耐えていた。だから私も彼女に話しかけようかと思っていたところだった。「もうここにはどのくらい通っているんですか?」「コースは2回目です。最初のコースは確かに効果があったんですけど、納得がいかなかったのもあるし、店長から勧められたのもあって、期間を空けずに続けたほうがいいと思って」2回目だと聞いて、私は思わず目を見開いて相づちを打った。
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