小学校などで、英語活動と連動させた国際交流の時間として「世界の料理」と称して外国人ゲストの国の料理を教えてもらう活動がありますが、ゲストが最初に行動を示してから発話をしたのでは、児童は動作のまねをすればよいだけになってしまい、せっかくの発話を聞く必要がなくなる場合があります。ゲストを呼んだり、ALT(外国語指導助手)の活動を行う場合には、事前に使用する基本的表現や語彙だけでも児童が習える機会をつくること、ゲストには、動作する「前」または「同時に」発話をしてもらうことで、「聞く機会(必要)をつくること」が鉄則です。英語による説明などを聞けば、自然に「インテイク」が起こるはずだという思い込みは持たないほうがよいでしょう。特に大人数のクラスでは自然なインテイクが起こる可能性は高くないはずです。また、インテイクは一回発話や語彙に出くわすだけで可能となるとは言えません。何度も同じような状況で同じような発話を聞く機会があればインテイクも起こる可能性は出てきますが、テレビやビデオを一回見せるくらいで必ず起こるなどとは言えないはずです。インテイクが起こりやすいような工夫をすることが教師には求められているはずであり、「自然な習得」と「意識的な学習」のバランスを上手に取ることでこそインテイクが可能となるのです。ESL(EnglishasaSecondLanguage)の環境と違って、教室以外で英語が使用されない日本のようなEFL(EnglishasaForeignLanguage)の環境では、教室の中だけで自然に英語にふれるだけの、しかも月に一回程度の授業では、インテイクはとうてい期待できませんし、英語力がつくという期待も的はずれと言えるでしょう。